乳頭白斑の原因と治療、まず冷却ケア
乳頭白斑はつぶしたり引っかいたりせず、受診を相談しながら冷却で不快感を和らげましょう。
授乳中に乳頭に白い点ができたら、痛みへの対処、授乳の続け方、受診の目安を確認しましょう。赤ちゃんの月齢を問わず、母乳を与えている保護者に向けた案内です。
要点
- 保冷剤は布で包んで使いましょう。
- 冷却は授乳の合間に、冷たさが心地よく感じられる場合だけ行いましょう。
- 白い点をつぶしたり引っかいたりしないでください。
- 乳房の痛みが悪化したり、体調がとても悪くなったりした場合は受診しましょう。
白い点ができる原因
乳頭白斑は乳頭にできる小さな白色・黄色・透明の点で、授乳中や授乳後に鋭い痛みが出ることがあります。
乳頭白斑は母乳の通り道である乳管の炎症に関連し、炎症に伴う物質が乳頭の出口に集まって生じます。
母乳の過剰分泌が乳管の炎症に関わることがありますが、個々の白斑の原因が必ず明らかになるわけではありません。
つぶすと悪化する理由
白斑を針で刺したり、絞ったり、こすり取ったりすると乳頭を傷つけ、乳管の出口の狭まりを悪化させることがあります。
白い点を繰り返し開けると出血や瘢痕が生じることがあり、原因の炎症も治療できません。
白い点をつぶしたり引っかいたりしないでください。
布を挟んで冷却を試す
冷却は痛みや腫れの軽減に役立ちますが、白い点を物理的に取り除くものではありません。
- 保冷剤は布で包んで使いましょう。
- 冷却は授乳の合間に、冷たさが心地よく感じられる場合だけ行いましょう。
- 乳房の痛みもある場合は、1時間ごとに10分間冷却すると痛みが和らぐ場合があります。
温めると楽に感じる人もいますが、炎症を悪化させることがあるため、白斑を治そうと長時間熱い温罨法を行うのは避けましょう。
痛む部分を塩水やエプソムソルト水に浸したり、ひまし油を塗ったりするのは避けましょう。
冷たさで痛みが強くなるとき
冷たさで痛みが強くなる場合や、乳頭が白くなった後に青色・紫色・赤色に変わる場合は冷却をやめ、血管が収縮する乳頭の血管攣縮について医療者に相談しましょう。
乳頭の血管攣縮では、乳頭を温かく保ち、冷気を避けることで痛みが和らぐ場合があります。
搾乳を増やさず授乳を続ける
母乳育児を急にやめるより、赤ちゃんの飲みたがるサインに合わせて授乳を続けましょう。
乳房を空にしようと搾乳回数を増やすと分泌や炎症が増すことがあるため、余分な搾乳は避けましょう。
直接授乳が痛すぎる場合は、赤ちゃんに必要な分を手で搾り、授乳の支援を受けましょう。
強い腫れで母乳が全く出ない場合は、その側で繰り返し出そうとせず、反対側から授乳しながら医療者に相談しましょう。
乳房を深くもむマッサージや、痛い部分への強い圧迫は避けましょう。
授乳や搾乳で痛む場合は、授乳の専門家に吸着、搾乳器のフランジの適合、吸引圧を確認してもらいましょう。
医療機関ではどんな治療をしますか?
痛みを和らげるためにイブプロフェンやアセトアミノフェンを使えるか薬剤師に確認し、製品の説明に従って服用しましょう。
医師は乳頭の炎症を抑えるステロイド外用薬を処方し、母乳の過剰分泌や乳腺炎の有無を調べることがあります。
経口レシチンも医師と相談できる選択肢なので、サプリメントの服用計画を自己判断で決めないようにしましょう。
乳頭に塗るステロイドが処方されたら、塗り方と次の授乳前に残った薬を拭き取る必要があるかを確認しましょう。
受診の目安
白い点が消えない、繰り返しできる、授乳がとても痛い場合は診察を予約しましょう。
乳房が熱を持って腫れ、痛みとともに発熱や悪寒がある場合は乳腺炎の可能性があるため、速やかに医療者に相談しましょう。
乳腺炎の症状が自宅でのケアを始めて12〜24時間たっても改善し始めない場合は受診し、それ以前でも悪化したら待たないでください。
体調が悪いときに意識が混乱したり呼吸が非常に速くなったりした場合は、直ちに地域の救急番号に連絡してください。
よくある質問
白い点はどれくらいで消えますか?
白斑が消えるまで数週間かかる場合があるため、繰り返し開けようとせず、痛みが続く場合は医師に相談しましょう。
白い点があると感染症の薬が必要ですか?
白斑だけで抗菌薬が必要になるわけではなく、医師が細菌性乳腺炎と判断した場合に使用します。
乳頭白斑は真菌感染ではないため、別の診断を受けずに白斑に抗真菌薬を使わないでください。