赤ちゃんの鵞口瘡、症状と治療・予防

赤ちゃんの口の中に取れにくい白い斑点があれば鵞口瘡の可能性があるため、医療者に確認してもらいましょう。
要点
- 赤ちゃんが普段より飲まない場合や口の中から出血する場合は、24時間以内に医療者へ連絡してください。
- 濡れたおむつが普段より少ない場合や、いつもよりぐったりして眠そうな場合は、急いで医療者に相談してください。
- 英国の指針では、生後4か月未満の赤ちゃんに鵞口瘡の症状があれば医師の診察を受けるよう案内しています。
母乳やミルクの残りとの見分け方
鵞口瘡は口腔カンジダ症とも呼ばれ、カンジダという真菌による口の中の感染症です。 抗菌薬の服用で鵞口瘡が起こりやすくなることがあります。
あまり不快そうにしない赤ちゃんもいれば、口が痛くて授乳中にぐずったり、飲む量が減ったりする赤ちゃんもいます。
| 見る場所 | 考えられることと次の行動 |
|---|---|
| 舌だけが白いとき | 舌だけにある白い膜は、母乳やミルクの残りのことがあります。 |
| 口の中のほかの場所にもあるとき | 頬や唇の内側、歯ぐき、舌、上あごに白い斑点がないか見てください。 鵞口瘡の白い斑点は軽く拭いても取れないため、残る斑点は医療者に確認してもらいましょう。 |

治りにくいおむつかぶれを伴う赤ちゃんもいます。
治療はどう選びますか?
ほかに異常がなく楽に飲めている赤ちゃんは薬なしでよくなることもありますが、授乳に支障があれば一般に治療が必要です。 医師や薬剤師が赤ちゃんの月齢に合う抗真菌薬を選び、塗り方を説明できます。

英国のDaktarinミコナゾール口腔用ゲルは、生後4か月未満、または嚥下反射が十分に発達していない赤ちゃんには使用できません。 早産児や神経筋の発達が遅い赤ちゃんでは、英国の製品情報で使用開始の下限月齢が生後5–6か月に引き上げられています。
このゲルを処方された場合は、指示どおり少量ずつに分けて塗ってください。 このゲルには窒息の危険があるため、喉の奥に塗ったり、赤ちゃんに飲ませるために乳首に塗ったりしてはいけません。
斑点が薄くなり始めてもすぐにやめず、医療者が指定した期間は治療を続けてください。 治療を始めて7日たっても感染が治らなければ再診し、症状が悪化したらそれより早く相談してください。
授乳と親の乳首の症状
母乳やミルクの授乳は続けましょう。 1回に飲む量が少なければ、少量ずつ回数を増やすと役立つことがあります。 痛みに耐えられる範囲で母乳育児を続けられますが、直接授乳するのがつらいほど痛ければ搾乳できます。

乳首がヒリヒリしたりかゆかったりする場合は診てもらいましょう。 吸着がうまくいかず乳首が痛むこともあります。 親子の治療の必要性を一緒に確認できるよう、医療者には赤ちゃんとご自身の両方の症状を伝えてください。
用品の洗浄と口への刺激を減らす工夫
おむつ交換の後と授乳の前には手を洗ってください。 授乳後はすぐに洗剤を溶かしたお湯で哺乳瓶を洗い、清潔な冷たい流水ですすいでから消毒してください。
授乳用品は洗いおけに入れ、清潔な哺乳瓶専用ブラシで洗ってください。

英国の指針は鵞口瘡の際におしゃぶり、哺乳瓶の乳首、口に入れるおもちゃの消毒を勧めていますが、米国の一部の小児診療の指針は鵞口瘡のための追加の煮沸は勧めていません。
英国の指針は、赤ちゃんが少なくとも生後12か月になるまで、哺乳瓶や乳首などの授乳用品を消毒するよう勧めています。 担当の医療者による地域の方針と、用品メーカーの洗浄・消毒の指示に従ってください。
おしゃぶりを長時間吸うと口の粘膜を刺激することがあるため、長くくわえさせ続けないでください。
受診の目安
生後1か月未満の赤ちゃんが具合悪そうな場合や、普段と様子が違う場合は、すぐに受診してください。
生後3か月未満で38°C以上、生後3–6か月で39°C以上の発熱があれば、急いで診察を受けてください。 体温がこの基準に達していなくても、熱がありそうな場合や、様子や飲み方が心配な場合は、早めに急いで相談してください。

赤ちゃんを起こしにくい、呼吸が苦しそう、唇が青色や灰色になっている場合は、地域の緊急通報番号に連絡してください。
よくある質問
おしゃぶりを全部買い替える必要がありますか?
赤ちゃんに鵞口瘡があるという理由だけで、おしゃぶりを捨てる必要はありません。
保育施設には通えますか?
アイルランドでは、鵞口瘡があっても体調がよければ保育施設に通えます。