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健康・症状

赤ちゃんの頭の形の矯正、斜頭症とヘルメット

起きている赤ちゃんの頭を支え、縦に抱く母親
頭の形をケアしている間も、寝かせるときは仰向けにしてください。

赤ちゃんの頭の形のケアは安全な姿勢と診察から始め、適応があればヘルメット治療を検討します。

要点

  • 頭に平らな部分があれば、小児科で相談してください。
  • 睡眠時に頭の形を整える枕を使わないでください。
  • 起きている間に、保護者が見守ってタミータイムを試してください。

斜頭症と短頭症の違い

赤ちゃんの柔らかい頭蓋骨の同じ場所に圧力がかかり続けると、頭が平らになることがあります。早産や胎内の狭いスペース、片側ばかりを向く癖も関わります。

頭の形よく見られる特徴
斜頭症姿勢の影響で起こる斜頭症は、後頭部の片側が平らになる状態で、耳の位置や顔に左右差が見られることもあります。
短頭症短頭症は後頭部が平らになって頭の幅が広がる状態で、斜頭症と同時に起こることもあります。

斜頸では首の筋肉が硬くなって向きを変えにくくなり、頭の同じ場所に圧力がかかり続けることがあります。

保護者の膝で支えられた赤ちゃんの頭を観察する医療者
医療者は頭を上から見て、左右差を確認します。

睡眠中は安全な姿勢を守ります

寝かせるときは毎回、仰向けにしてください。

仰向けで寝かせる勧めは1歳までが対象です。頭の形を変えるために横向きやうつ伏せで寝かせないでください。

硬く平らで傾きのない赤ちゃん用の寝床に、ぴったり合うシーツだけを使い、枕、姿勢固定用品、掛け布団や毛布、玩具は置かないでください。

起きている間に圧力のかかる場所を変えます

タミータイムは大人が見守る中で、赤ちゃんが起きてうつ伏せで遊ぶ時間です。繰り返すことで首の筋力や頭を支える力を育てる助けになります。

床のマットでうつ伏せになり、親を見る起きている赤ちゃん
起きている間に、保護者が見守ってタミータイムを試してください。

起きて遊ぶときは、赤ちゃんがあまり見ない側に顔や玩具を置き、自分から頭を向けるよう促してください。

授乳や抱っこの向きを左右で変えてください。

父親に抱かれ、母親に目を向ける赤ちゃん
抱っこの向きを左右で変えると、頭に圧力がかかる場所を変える助けになります。

チャイルドシートやベビーカー、ベビーシートに必要以上に長く乗せたままにせず、起きている間は体を動かして遊ぶ時間や抱っこの時間を作りましょう。

頭の形を診てもらうタイミング

頭がいつも傾いている、首を回しにくい、頭のゆがみが強くなっている場合は診察を受けてください。

医療者は頭の形、首の動き、頭の成長、発達を確認し、頭蓋骨のつなぎ目が早くくっつく頭蓋骨縫合早期癒合症の兆候も調べます。

頭蓋骨のつなぎ目に沿った硬い盛り上がりや、改善しない頭の形は、頭蓋骨縫合早期癒合症の可能性を調べる診察が必要です。

頭蓋骨縫合早期癒合症が疑われる場合は、姿勢の工夫による改善を待たず、頭蓋顔面の専門診療へ速やかにつないでもらう必要があります。

姿勢の影響で起こる斜頭症や短頭症を確認するために、通常はX線やCTを撮る必要はありません。頭蓋骨縫合早期癒合症が疑われる場合は、専門医が画像検査の必要性を判断します。

首の筋肉に硬さがあれば、小児の理学療法士が抱き方や必要な運動を指導し、改善を確認できます。

玩具を使い、支えられた赤ちゃんの視線を片側へ促す理学療法士
赤ちゃんが片側ばかりを向く場合は、診察で首の動きも確認します。

ヘルメット治療は必要ですか?

姿勢によって生じた軽い頭のゆがみは、成長や起きている間の姿勢の工夫で改善することが多く、中等度から重度のゆがみが続く一部の赤ちゃんではヘルメット治療を検討します。

専用ヘルメットは平らな部分に成長のための空間を残して頭の形を誘導するもので、診察後に処方して合わせます。

米国の指針では、姿勢の工夫や理学療法を行っても、姿勢の影響による中等度から重度の頭のゆがみが続く場合、特に月齢が進んだ赤ちゃんでヘルメット治療を検討します。

オーストラリアの指針では、治療の対象となる赤ちゃんは生後6–7か月頃がヘルメット治療に適した時期とされていますが、基準は地域によって異なります。

月齢が進んでいてもヘルメット治療の評価は受けられますが、開始が遅いと治療期間が長くなることがあります。

英国のNHSでは、有効性を裏づける根拠が十分でないため、頭のゆがみに対するヘルメットやヘッドバンドを提供していません。

通気孔のある白い頭蓋矯正ヘルメットを保護者に見せる専門家
ヘルメット治療は、頭の形の評価と赤ちゃんに合わせた製作から始まります。

ヘルメット治療をしても、頭の形の違いが一部残ることがあります。

ヘルメットは一般に1日約23時間、数か月間装着し、治療チームが変化やフィットを確認します。

治療中に皮膚の刺激、不快感、嫌な臭いがある場合は、ヘルメットの担当者に連絡し、フィットの確認や調整を受けてください。

どのくらい改善しますか?

姿勢の影響で頭が平らになった場合、多くは成長して後頭部に圧力がかかる時間が減るにつれて改善し、生後1–2年の間によくなることが多いです。

斜頭症と発達の遅れに関連が見られても、頭が平らになったことが遅れの原因だと証明されたわけではありません。発達が気になる場合は、評価を受けてください。

よくある質問

睡眠中に自分で寝返りをしたら?

自分で仰向けからうつ伏せ、うつ伏せから仰向けの両方向に寝返りができる場合は、仰向けで寝かせた後に自分で選んだ姿勢のままでかまいません。

一方向にしか寝返りができない赤ちゃんが睡眠中にうつ伏せになった場合は、仰向けに戻してかまいません。

頭蓋骨のつなぎ目がくっついていても治療できますか?

頭蓋骨縫合早期癒合症は専門医による診療が必要で、手術が必要になることもあります。ヘルメットを使うだけで済ませず、専門医の評価を受ける必要があります。

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出典

  1. NHS — Flat head syndrome (plagiocephaly and brachycephaly)
  2. The Royal Children’s Hospital Melbourne — Clinical Practice Guidelines: Positional plagiocephaly
  3. American Academy of Pediatrics / HealthyChildren.org — Baby Helmet Therapy: Parent FAQs
  4. Seattle Children’s — Positional Plagiocephaly
  5. NIH / NICHD Safe to Sleep — About Back Sleeping