赤ちゃんの飛行機はいつから?耳の痛み対策

米国小児科学会は、一般に生後7日以降は飛行機に乗れますが、できれば生後2〜3か月まで待つことを勧めています。
要点
- 早産で生まれた赤ちゃんや心臓・肺に病気がある赤ちゃんは、飛行機に乗る前に担当の医療者に相談してください。
- 離着陸時に母乳や哺乳瓶で授乳したり、おしゃぶりを吸ったりすると、耳の不快感を和らげる助けになります。
- 離着陸中は赤ちゃんをチャイルドシートに固定し、授乳のためにベルトを外す必要がある場合は、代わりにおしゃぶりを使いましょう。
新生児や乳児との初めてのフライトでは、今出かけてよいか、機内の気圧が変わるときにどう助けるかを一緒に考えましょう。
予約前に搭乗する時期を考えましょう
旅行の必要性と赤ちゃんの健康状態から考えましょう。
飛行機や混雑した空港では新生児が感染症にさらされる危険が高まることがあるため、急がない旅行は可能なら延期しましょう。
早産で生まれた赤ちゃんや心臓・肺に病気がある赤ちゃんは、飛行機に乗る前に担当の医療者に相談してください。

鼓膜を修復する手術の後は、担当の医療者が安全と判断するまで飛行機に乗らないでください。
利用する航空会社に、その路線で搭乗できる乳児の最低月齢・日齢と必要書類を確認しておきましょう。
離着陸時に耳が痛くなる理由
中耳は、鼓膜の奥にある空気の入った空間です。
耳管は中耳と鼻の奥の喉をつなぐ通路で、小さい子どもでは比較的狭くなっています。
鼓膜の内側と外側の気圧の差で耳が痛くなることがあり、特に飛行機が降下するときに起こりやすくなります。
唾液やミルクを飲み込むと、中耳の気圧を合わせやすくなります。
降下が始まる前に準備しましょう
普段使う授乳用品と、赤ちゃんがおしゃぶりを使っている場合はおしゃぶりを、手の届く場所に用意しましょう。離陸時だけでなく降下中にも取り出せるようにしておくと安心です。

離着陸時に母乳や哺乳瓶で授乳したり、おしゃぶりを吸ったりすると、耳の不快感を和らげる助けになります。
哺乳瓶で授乳するときは、赤ちゃんの上体を起こしてください。
耳のケアと座席の安全を両立しましょう
飛行機が動いている間は、耳の不快感を和らげる工夫とチャイルドシートの使用を両立しましょう。
飛行中の赤ちゃんに最も安全なのは、体格に合った航空機での使用が認められているチャイルドシートです。

薬や耳抜きの方法について
混雑する機内で薬の容器を確認するよりも、出発前に薬の使い方を相談しておきましょう。

赤ちゃんがすでに抗ヒスタミン薬(アレルギー症状を抑える薬)や鼻づまりを和らげる薬を使っている場合は、飛行中も続けてよいか医師に確認してください。
米国小児科学会は、4歳未満の子どもへの市販のせき止め薬・かぜ薬の使用を勧めていません。
飛行中に赤ちゃんを眠らせるためだけに、ジフェンヒドラミンなどの薬を飲ませないでください。
赤ちゃんには、年長の子ども向けの鼻をつまんで圧をかける方法ではなく、吸うことや飲み込むことを取り入れましょう。
着陸後はいつ受診すればよいですか?
気圧による耳の痛みは、耳が気圧に慣れるにつれて通常は数分で和らぎますが、数時間続く子どももいます。
着陸後は、赤ちゃんが落ち着くか、聞き慣れた音に普段どおり反応するかを見てください。

急に聞こえにくくなった場合や、聞こえの低下に耳の痛みや耳だれを伴う場合は、速やかに受診してください。
耳から液体や血が出る場合は鼓膜の損傷のサインである可能性があるため、医療者に相談してください。
鼓膜の損傷が疑われるときは、医師から勧められていない綿棒や点耳薬を耳の中に入れないでください。
保護者からよくある質問
着陸前に眠っている赤ちゃんを起こすべきですか?
赤ちゃんは眠っている間は飲み込む回数が減るため、離着陸時に起きていると耳の気圧を合わせやすくなります。
中耳炎があると必ず旅行を中止するのですか?
赤ちゃんが中耳炎にかかっている場合、医師は中耳炎が治るまで搭乗を延期するよう勧めることがあります。