トイレトレーニングの時期と準備

おむつを外す時期を考えたら、子どもができることを確かめ、落ち着いて座れる場所を用意して、急かさずに始めましょう。開始年齢、練習、失敗、便秘への対応を説明します。1歳未満の赤ちゃんに自立した排泄は求めません。
SUMMARY
子どもの準備のサインを見てください。
無理におまるに座らせないでください。
痛みや便秘がありますか?医療者に相談してください。
開始年齢の数字をどう読むか
18か月より前は、ほとんどの子どもが膀胱と腸の筋肉を十分にコントロールできません。
MedlinePlusではトイレトレーニングの準備のサインが一般に18〜30か月に現れると案内しており、この範囲はよくある経過であって、一人ひとりの期限ではありません。
トイレの使い方を学ぶには、尿意や便意に気づく力、説明に従って衣服を扱う力、取り組もうとする気持ちが関わります。
現在のNHSは、ほぼすべての子どもが18か月〜2歳半にトイレトレーニングに取り組めると案内し、すべてのサインや本人の申し出を待たずに始めることを勧めています。
確認したい準備のサイン
子どもがおまるや便座で安定して座り、バランスを保てることは、意思表示や関心と合わせて確認したい準備のサインです。
日中に少なくとも2時間おむつがぬれないことは幼児の準備のサインの一つですが、ほかの力と合わせて見る項目であり、それだけの合格基準ではありません。
幼児は言葉や表情でトイレに行きたいと伝えたり、ぬれたおむつや便のついたおむつを知らせたり、トイレや下着に関心を示したりします。
簡単な説明を理解し、トイレへ移動し、衣服を下ろしたり上げたりする手伝いができることは、おむつからトイレへの移行を支えます。
おまるを使う練習中の子どもが動きを止めたり、しゃがんだり、うなったりするのは便が出そうなサインの場合があり、尿意に気づくにはさらに時間がかかることもあります。
行きたいと知らせない幼児もいるため、NHSは日常の流れの中で試す機会を作り、子どもが示すサインにも穏やかに応じることを勧めています。

落ち着いて座れる環境づくり
子どもの練習は、暮らしが比較的落ち着いている時期に始めてください。引っ越し、新しい赤ちゃんの誕生、大きな病気や家族の危機は移行を難しくすることがあります。
子ども用のおまるは足が床に届くものにし、脚が宙に浮かず、体を支えられる座り方にします。
大人用のトイレを使うなら補助便座と足の支えを用意し、NHSの案内に沿って、座った子どもの膝がお尻より高くなる高さの踏み台を使います。
準備する物はシンプルで構いません。適切なおまるやトイレの環境、下ろしやすい服、失敗したときの着替えが、たくさんの小物より実用的です。
練習を準備する幼児には、一連の動作を求める前に、おまるの絵本を一緒に読んだり、おもちゃがおまるを使う様子を見せたりして、考え方を紹介できます。

幼児が無理なく慣れる流れ
子どもの日中の習慣を変える前に、おまるやトイレで練習することを説明し、理由のわからない突然の変化にしないようにします。
子どもが服を着たままおまるに座るところからゆっくり始め、慣れてきたらおむつとズボンを脱いで座る練習へ進めます。
無理におまるに座らせないでください。
子どもが降りたがったら降ろしてください。決められた時間座ることや便を出すことを、大人のために必ず果たす課題にしないでください。
子どもが練習を始めたら、起床後や食後など身近なタイミングでおまるを勧め、座っている間はそばにいてください。
尿や便が出なくても、試したことや伝えたことを褒めてください。流れに慣れ、体のサインを知らせることも学びの一部です。
トイレの練習では、おしっこ、うんち、体の部位を普通の言葉で呼び、子どもや排泄を悪いこと、気持ち悪いこと、恥ずかしいこととして扱わないでください。
男の子はまず座って排尿することを覚え、後から立つ方法を学べるため、最初から立って狙う練習まで含める必要はありません。

後始末と養育者同士の共有
女の子には前から後ろへ拭く方法を教え、特に排便後は拭く手助けをしてください。トイレを使えても、後始末まで自立しているとは限りません。
トイレの後の手洗いを教え、おむつ交換の後も保護者と子どもの手を洗うことを毎日の衛生習慣に入れてください。
おまるを使った後は中身をトイレに流し、次に使う前におまるを洗ってください。
園の職員を含むほかの養育者と方法を話し合い、一日の中で使う言葉、衣服、練習の機会をできるだけそろえてください。
子どもの練習中に外出するときは着替えを持ち、家庭で役立つなら携帯用おまるも用意し、失敗には普段と同じく落ち着いて対応してください。

おむつから下着へ移る方法
幼児の日中の練習を始めるとき、NHSの方法ではパンツ型を含む日中のおむつを下着に替えますが、最初は睡眠時のおむつを続けます。
一方、カナダ小児科学会は、おまるを少なくとも1週間うまく使えた後に下着を試すことを提案しており、家庭によって異なる移行計画を案内される場合があります。
NHSの日中の練習方法では、最初は昼寝と夜の睡眠時におむつを続け、昼寝後にぬれない状態が続くようになってから、昼寝のときに下着を試します。
失敗と暮らしの変化を見る
失敗は学ぶ過程で起こるものなので、叱ったり罰を与えたり理由を問い詰めたりせず、落ち着いて片づけて安心させてください。
MedlinePlusは多くの子どもがトイレの使い方を学ぶのに約3〜6か月かかると説明していますが、一般的な経過であり、その期間内に終わるという約束ではありません。
夜にぬれなくなる時期は日中より遅いことが多く、昼間トイレを使える子どもでも、眠るときは数か月以上おむつが必要な場合があります。
通園の開始、引っ越し、新しい赤ちゃんの誕生の時期には後戻りが起こることがあり、慣れた流れを保ち、支えを増やすことが助けになる場合があります。
トイレの音やにおいが苦手な子どももいるため、入るのを嫌がる場合は環境や支援の方法を話し合う価値があります。
練習を増やす前に立ち止まる場面
硬い便、乾いた便、ころころした便、排便時の痛み、便を我慢する行動は、練習を増やして解決する問題ではなく、便秘のサインの場合があります。
便が大腸に長くとどまると水分がさらに吸収されて出しにくくなり、痛みや練習のストレスで、また我慢することがあります。
トイレトレーニング中に便秘になったら、便秘が治まるまで練習を休み、担当の医療者と子どもに合う計画を相談してください。
子どもがトイレで便をするのを嫌がる場合は、おむつでの排便を認めることが我慢を防ぐ助けになり、便秘や排便時の痛みは相談してください。
医師から指示されていなければ、子どもに下剤を使わないでください。市販薬であることは、その子に合った治療計画の代わりにはなりません。
薬が便秘に関係していると思ったら、薬を中止したり使い方を変えたりする前に担当医に相談してください。
便秘の子どもでは下着に漏れる便が下痢のように見えることがあるため、新たに便で汚すようになったら、故意と決めつけず医療者に伝えてください。
医療者に相談するとき
痛みや便秘がありますか?医療者に相談してください。
便秘に加えて肛門からの出血、血便、お腹の張り、続く腹痛、嘔吐、体重減少のいずれかがあれば、すぐに診療を受けてください。
排尿時に痛がる、急に尿の回数や切迫感が増える、以前はできていたのに繰り返しぬらす場合は、わがままだと決めつけず医療者に連絡してください。
カナダ小児科学会は4歳までにトイレを使っていなければ医師に相談するよう勧めていますが、これは支援を受ける目安であり、それだけで診断がつくわけではありません。
障害などで追加の支援が必要な子どもも排泄のスキルを学べますが、より長い時間や、医療者・養育者と考えた支援や調整が必要な場合があります。
トイレの練習や子どもの経過が心配なら、特定の誕生日を待たずに、保健担当者、小児科やかかりつけの医療者に助けを求めて構いません。
動作、意思疎通、そのほかの健康上の必要から手順が難しいときは、標準のチェック項目を必ず合格すべき試験にせず、医療者に計画の調整を相談してください。

医療者に伝えること
医療者は、便の回数や見た目、症状の続いた期間、血の有無、食習慣、薬、保育環境、トイレ練習の流れなどを確認することがあります。
排便のタイミングや便の見た目を書き留めると、受診時に伝える情報をまとめるのに役立ちます。
記録は診療の代わりにはならず、急いで対応すべき症状があるときに受診を遅らせる理由にはなりません。
よくある質問
始める時期の目安は?
MedlinePlusではトイレトレーニングの準備のサインが一般に18〜30か月に現れると案内しており、この範囲はよくある経過であって、一人ひとりの期限ではありません。
嫌がっても座らせ続けますか?
無理におまるに座らせないでください。
昼にできれば夜もぬれませんか?
夜にぬれなくなる時期は日中より遅いことが多く、昼間トイレを使える子どもでも、眠るときは数か月以上おむつが必要な場合があります。
ご褒美を買う必要がありますか?
カナダ小児科学会はトイレの練習にご褒美を必須としていないため、物を買わなくても、取り組んだ点を具体的に認めて励ませます。
練習そのものを嫌がったらどうしますか?
子どもが練習を嫌がる場合、MedlinePlusは毎日結果を求め続けず、いったん距離を置いて数週間待ってから再び試すことを勧めています。
関連記事
出典
- MedlinePlus / U.S. National Library of Medicine — Toilet training tips
- NHS Best Start in Life — Potty training your child
- Canadian Paediatric Society — Toilet learning
- NIDDK / National Institutes of Health — Symptoms & Causes of Constipation in Children
- NIDDK / National Institutes of Health — Treatment for Constipation in Children