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成長・発達

ベビーサイン、最初の身ぶりの選び方

座っている赤ちゃんに話しかけながら手を振る母親
いつもの挨拶に、手を振る動きと言葉を添えましょう。

ベビーサインは、言葉と一緒によく使う身ぶりをいくつか見せ、話し始める前の赤ちゃんの意思表示を助ける方法です。

要点

赤ちゃんが普段よく聞く言葉の中から、ミルク、もっと、抱っこなどをいくつか選びましょう。

サインを見せるときは、その言葉も一緒に伝えましょう。

できていたやり取りができなくなったら、サイン練習の効果を待たず、至急、担当の医療者に相談してください。

ベビーサインで伝えられること

手を伸ばす、腕を上げる、物を押しのける動きも赤ちゃんの意思表示で、ベビーサインは身近な意味を表す一貫した身ぶりを加えます。

アメリカ手話などの本格的な手話には独自の文法があり、国や地域によって異なります。

言葉に十分触れている、通常の発達をしている乳児の小規模な無作為化試験では、ベビーサインによる言語発達の優位性は確認されておらず、話し始めが早くなるとは約束できません。

いつ始めるとよいですか?

生後6–12か月の遊びに身ぶりを添えても、すぐにまねすることを期待する必要はありません。

生後7か月から1歳の間には、手を振る、腕を上げるなどの身ぶりで伝える姿がよく見られます。

米国の小児科の案内では、生後6か月または7か月からサインを見せた赤ちゃんの一部は、早ければ8か月または9か月に使う場合があるとしていますが、期限ではありません。

大きな布のボールに手を伸ばす赤ちゃんを見守る父親
赤ちゃんが応えるのを、少し待ちましょう。

毎日の場面で使いやすい身ぶり

赤ちゃんがすでに何かを身ぶりで伝えているなら、その身ぶりに引き続き応じましょう。

言葉・意味試す身ぶり毎日の場面
バイバイ手を振りながら「バイバイ」と言いましょう。別れるときの挨拶
抱っこ赤ちゃんが抱っこを求めて腕を上げたら、応じながら「抱っこ」と言いましょう。抱き上げるとき
もっと「もっと」は、両手の指先を合わせながら言葉を伝える動きで表せます。もう一度遊ぶとき
ミルク・おしまいミルクやおしまいなどを表す身ぶりは、一緒に赤ちゃんを世話する人と決め、同じ意味で使い続けましょう。いつもの授乳や食事
両手の指先を合わせる保護者
両手の指先を合わせる動きを、家族で「もっと」の意味に使えます。

普段のやり取りに取り入れる方法

赤ちゃんが見ているものを一緒に見て、物や動きの名前を言ってあげましょう。

  1. 普段の生活の中で同じ身ぶりを見せ、毎回まねするよう求めないでください。
  2. 少し待って、赤ちゃんの視線や声、身ぶりに応じましょう。
  3. うまくできなくても、サインをしようとしたら喜んで応じましょう。

一緒に絵本を見るときは、赤ちゃんが指さした絵の名前を伝え、やり取りを続けましょう。

母親と絵本を見ながら動物の絵を指さす赤ちゃん
絵の名前を伝えるときは、赤ちゃんが指さす先に注目しましょう。

サインが出ない、意味が分からないとき

見ているだけでまねをしなくても、学んでいることがありますし、発達の速さは赤ちゃんによって違います。

身ぶりの意味が分かりにくいときは、そのときの状況を見て、いつも赤ちゃんを世話している人と意味を確かめましょう。

言葉の代わりではなく言葉と一緒にサインを使う場合、小児科の案内では話すことの習得を妨げないとしています。

サインの練習で赤ちゃんがつらそうなら中断し、安心できるやり取りに戻りましょう。

保護者が自分の手で示し、赤ちゃんの手を無理に動かしたり、サインを食事や抱っこの条件にしたりしないでください。

赤ちゃんのそばで手を振る動きを共有する父親と祖母
ほかに赤ちゃんを世話する人にも、使っている身ぶりとその意味を伝えましょう。

相談が必要なとき

12か月で手を振るなどの身ぶりを使わない、またはまだ言える言葉がない場合は、担当の医療者に相談してください。

音のする方を向かない、または聞こえが心配な場合は、担当の医療者に聴力の評価を相談してください。

やり取りの発達に遅れがあるかもしれないときは、医療者が聴力検査や言語の評価につないでくれることがあります。

相談室で医療者と話す保護者と赤ちゃん
やり取りや聞こえの心配は、赤ちゃんの担当の医療者に相談しましょう。

保護者からよくある質問

すでに言える言葉にもサインが必要ですか?

赤ちゃんがすでに言葉や自分なりの身ぶりで伝えていることには、新しいサインを教える必要はありません。

複数の言語で話しながらサインも使えますか?

話し慣れている言語で赤ちゃんに話しかけ、家族で使っている身ぶりの意味を、ほかに赤ちゃんを世話する人にも伝えましょう。

聞こえない赤ちゃんには別の方法が必要ですか?

聞こえない、または聞こえにくい赤ちゃんには、ベビーサインをいくつか教えるだけで済ませず、音声言語や手話など、赤ちゃんが理解できる言語を早くから学べるよう支援を受けてください。

参考資料

  1. American Academy of Pediatrics / HealthyChildren.org — Baby Sign Language: These Hands Were Made for Talking
  2. NHS — Listening and learning: 6 to 12 months
  3. Public Health England — Rapid Review to Update Evidence for the Healthy Child Programme 0–5
  4. NHS / South Yorkshire and Bassetlaw Healthier Together — Your child's development
  5. National Institute on Deafness and Other Communication Disorders / NIH — Speech and Language Developmental Milestones