赤ちゃんのインフルエンザ、受診の目安と家庭でのケア

5歳未満、特に2歳未満の子どもはインフルエンザの重い合併症のリスクが高いため、赤ちゃんの感染が疑われたらすぐに医療機関へ連絡してください。
要点
生後12週未満の赤ちゃんに熱がある場合や、月齢にかかわらず呼吸が苦しそうな場合は、すぐに受診してください。
インフルエンザの抗ウイルス薬は発症から2日以内に始めると最も効果的なので、赤ちゃんに処方が必要か早めに医療者へ相談してください。
赤ちゃんのインフルエンザで見られる症状
インフルエンザでは発熱、せき、鼻水や鼻づまりが見られ、嘔吐や下痢を伴う子どももいます。
熱がなくても、赤ちゃんがインフルエンザにかかっていることがあります。

感染が疑われたら早めに相談を
医療者が赤ちゃんを診察し、インフルエンザの検査が必要か判断することがあります。
インフルエンザの抗ウイルス薬は症状が出てから2日以内に始めると最も効果的で、処方するかどうかは赤ちゃんを診た医療者が判断します。
発症から2日を過ぎても、重症化のリスクが高い子どもや症状が重い子どもには、抗ウイルス薬が役立つことがあります。

このサインがあればすぐに受診
生後12週未満の赤ちゃんに熱があれば、すぐに受診してください。
呼吸が速い・苦しそうな場合、息をするたびに肋骨の間がへこむ場合、唇や顔が青い場合のいずれかなら、すぐに受診してください。
8時間尿が出ない場合、口が乾いている場合、泣いても涙が出ない場合のいずれかがあれば、脱水のサインかもしれないため、すぐに受診してください。
起きていても反応が乏しい場合や、けいれんが起きた場合は、すぐに受診してください。
熱やせきがいったん良くなってから戻る、または悪化する場合も、すぐに受診してください。

受診までのケアと薬
受診までの間は赤ちゃんを休ませ、水分補給のために授乳を続けてください。
インフルエンザが疑われる、または診断された子どもにアスピリンを与えないでください。
解熱薬は赤ちゃんの年齢と体重に合う量を医療者に確認し、生後6か月から使えるイブプロフェンも、脱水している場合や嘔吐が続く場合は与えないでください。
抗菌薬はインフルエンザウイルスには効きませんが、別の細菌性の合併症が起きた場合は医療者が使用することがあります。

感染する前にできる予防
生後6か月未満の赤ちゃんはインフルエンザワクチンを受けられず、米国では生後6か月から毎年の接種が勧められます。
CDCの基準では、生後6~11か月で初めてインフルエンザワクチンを受ける赤ちゃんは、少なくとも4週間後に2回目の接種が必要です。
CDCの指針では、生後6か月以上の家族や養育者も毎年インフルエンザワクチンを受けると、赤ちゃんにうつす可能性を減らせます。
イングランドのNHSでは、特定の慢性疾患がある子どもに生後6か月からインフルエンザワクチンが提供されます。
保護者にインフルエンザの症状が出たら、できる範囲で赤ちゃんとの接触を減らし、授乳やおむつ替えなどの世話をする前に手を洗ってください。

よくある質問
検査で陽性と出るまで治療の相談はできませんか
医療者は、検査で陽性と出るのを待たずに、インフルエンザが疑われる子どもへ抗ウイルス薬を処方することがあります。
インフルエンザでも母乳を飲めますか
インフルエンザにかかった赤ちゃんも、授乳を続けたり、搾った母乳を飲んだりできます。