赤ちゃんの入浴と皮膚バリアケア

入浴は赤ちゃんを冷やしたり水分を奪い過ぎたりせず、汚れと刺激物を落とすことが目的です。用品を先にそろえ、ぬるま湯で短く洗い、手の届く距離を保ち、こすらず押さえ拭きし、少し湿ったうちに保湿します。
要点
乾燥・湿疹傾向の皮膚では、5〜10分のぬるま湯入浴、必要な部分だけの低刺激洗浄、直後のこってりした無香料クリーム・軟膏が勧められます。用品を取りに離れず片手を赤ちゃんに置きます。皮膚の質感、色、熱感、かゆみ、睡眠、広がりを経時的に見ます。黄色・蜂蜜色のかさぶた、滲出、膿疱、水疱、発熱を伴う悪化、急速な発赤、顔の腫れ、呼吸困難、重い全身状態は受診します。
入浴前の準備
安定した低い場所へ浴槽を置き、タオル、清潔な衣類、低刺激・無香料洗浄剤、保湿剤を手元に置きます。電話を片づけ、抱き上げ、保湿、着衣まで離れない流れを決めます。

湯温と入浴時間
熱い湯と長い入浴は乾燥・かゆみを強めます。乾燥・湿疹傾向では5〜10分のぬるま湯入浴がよく勧められます。常に片手を添え、寒がる、強く不機嫌になる場合は終えます。
刺激を抑える洗い方
多くの部分は水で洗い、汚れ・においのある所だけ少量の低刺激・無香料洗浄剤を使います。泡風呂、香料、抗菌洗浄剤、スクラブ、粗い布を避け、皮膚のしわを優しくすすぎます。
入浴直後の保湿
タオルで包んで保温し、こすらず押さえます。少し湿ったうちにこってりした無香料クリーム・軟膏を優しく塗り、処方外用薬は医療者の指示に従います。
入浴の間のスキンケア
乾燥が戻れば計画に沿って保湿し、柔らかい綿衣類で過熱・摩擦を減らします。無香料洗剤を検討し、刺激になる乾燥機シート・柔軟剤を避けます。
肌の状態・不快感・広がり
乾燥、ざらつき、鱗屑、亀裂、熱感、腫れ、痛み、かゆみ、滲出、かさぶた、水疱、広がりを通常光で見ます。肌の色で赤みが異なるため色だけで判断せず、睡眠、哺乳、行動も記録します。
皮膚感染が疑われるサイン
黄色・蜂蜜色のかさぶた、滲出、膿疱、集まった水疱、広がる熱感・痛み、発熱、病気らしい様子は受診します。水疱を潰したりかさぶたを剥いだりしません。
救急サインでは直ちに助けを求めます
呼吸困難、急速な顔・首の腫れ、青色・灰色、体調不良を伴う広範な水疱・剥離、けいれん、脱力、起こしにくさは救急です。記録や製品の洗浄のため対応を遅らせません。
よくある質問
どの赤ちゃんも同じ回数の入浴が必要ですか?
月齢、汚れ、皮膚の状態、治療計画で異なります。湿疹では、短いぬるま湯入浴と直後の保湿を頻繁に行うよう医療者から勧められる場合があります。